日坂（小夜ノ中山）
丸い伝説の夜泣き石が実際にあったところは，この絵にあるような急坂ではない．
誇張された急坂を捕らえ，広重の絵は古い遠近法を知らない製作者による駄作と主張するものに論拠を与えてしまった絵だ．
だが，街道名物を珍しそうに眺める旅人たちの様子や，坂を登って行く男を追いかけるふたりの雲助の様子など，日坂近辺のきつい坂を経験したものには，むしろリアルな印象さえ受ける．空の駕篭の姿は，平塚の絵と同じだ．
| 広重 | 元絵 | |||
| 表題 テーマ |
日坂 小夜ノ中山 |
長 短 |
無題 |
長 短 |
| 人物・職業 | 旅人8人 | 旅人７人 | ||
| 動物・風物 | ||||
| 街道現在地 | 久遠寺と日坂の中間点．夜泣石跡(石は移動され今はない) 現)掛川市佐夜鹿 |
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| 特異登場人物 | 空の駕籠かき人足2人 | ○ | 駕籠かきなし | |
| 景色・名勝 | 急な坂道 | × | ゆるやかな斜面(実際に近い) | ○ |
| 建物・橋・船 | ||||
| 道具・風俗 | 伝説の夜泣き石を見学 | ○ | 丸いはずの石が庭石風 | × |
| 文字 | ||||
| 季節・時刻 | ||||
| 挿入ストーリー | 坂上の男を，急坂だから，駕籠に乗れと呼び止めている． | 坂の上から石がころがり落ちて来たと，話している様子 | ||