島田（大井川駿岸）

幾つかある川越図の中でも最大のスペクタクル．大名行列全体を構成するすべての移動グッズと人々が凝縮して描かれている．
根気良く鑑賞すればするほど，川越のありさまが隅々まで分かってくる．
川原にあった人足の休憩小屋などは史跡として残されないものだし，展開されたおびただしい数の輦台や，指揮する侍の立ち姿や，行列を待つ庶民のありさまといった雑多な情報が，ここには生きたまま伝えられている．貴重な文化遺産といえる．
 
 
  広重 元絵
表題
テーマ		 島田
大井川駿岸		 長
短		 無題

 長
短
人物・職業 総勢110人 ○ 総勢34人 ×
動物・風物 馬4 ○ 馬1 ×
街道現在地 大井川東岸，
現)島田市河原１		   大井川の渡し  
特異登場人物     用もなく水に入っている人足５ ×
景色・名勝 駿(河側)岸＝島田の岸の光景 ○ 島田の岸の光景 ○
建物・橋・船 川原の休憩小屋 ○ 川原の休憩小屋 ○
道具・風俗 大名駕篭，駕籠，輦台，荷駄 ○ 駕篭(同じ板屋根の絵)，輦台なし ×
文字        
季節・時刻        
挿入ストーリー 大名行列の全体を克明に描く．
これから川越をする，待機中の行列の様子．		 ○ 荷物の少ない武士数人が待機．
川越人足が僅かで，輦台もない．
休憩小屋へ近づく武士は不審者．
人足と直接交渉は禁制破り．		 ×
 
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