江尻（三保遠望）
羽衣伝説で名高い三保の松原がテーマだが，遠望とあるように海の中央あたりに，それとなく松原を配置している．むしろ主題は手前に停泊する帆船と清水港にある．
平安朝から歌枕の地であった三保を意識しつつも，近代に栄えた港の様子を主に紹介しているあたりに，広重の新しい視点が感じられる．
| 広重 | 元絵 | |||
| 表題 テーマ |
江尻 三保遠望 |
長 短 |
無題 （広重と異景） |
長 短 |
| 人物・職業 | なし | なし | ||
| 動物・風物 | ||||
| 街道現在地 | (推定)江尻城跡より三保方面を見た図． 現)静岡市清水二ノ丸町 |
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| 特異登場人物 | ||||
| 景色・名勝 | 清水港，三保松原，愛鷹山 | ○ | 港 | |
| 建物・橋・船 | 手前に停泊帆船多数，沖に4艘，三保の松原を挟み遠くに多数 | 大きな帆，沖に帆船3艘(三帆と三保で洒落たか？）帆柱と帆が和船とは異なる | × | |
| 道具・風俗 | ||||
| 文字 | ||||
| 季節・時刻 | ||||
| 挿入ストーリー | 停泊中の舟の構造を丹念に描く歌枕に名高い三保松原を望む | ○ | 名勝三保の松原に気づかない．あるいは知らない． | × |