箱根（湖水図）
誇張された急峻な山の間を下る，長い大名行列の図．良く見ると石畳の上を歩いている．
長い槍や，積荷がちらほら見え，大名行列全体の様子がわかる．
更に一際高く見える人物は馬上に乗っている．このような馬を乗掛という．
険難の石畳をようやく抜け出て，眼下に芦ノ湖が見える地点に立った時の感動が，よみがえってくる．湖水の向こうには美しい富士も見える．
箱根の馬子唄を連想させるように，箱根八里を馬が越している様を，さりげなく描いている．
| 広重 | 元絵 | |||
| 表題 テーマ |
箱根 湖水図 |
長 短 |
無題 |
長 短 |
| 人物・職業 | 多数 | 多数 | ||
| 動物・風物 | 馬２頭(乗掛) | ○ | なし | × |
| 街道現在地 | 元箱根手前，箱根の森付近． 現)箱根町 |
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| 特異登場人物 | ||||
| 景色・名勝 | 芦ノ湖，箱根山中，富士山 | ○ | 芦ノ湖，箱根山中，富士山 | ○ |
| 建物・橋・船 | ||||
| 道具・風俗 | 積荷，槍 | 槍 | ||
| 文字 | ||||
| 季節・時刻 | ||||
| 挿入ストーリー | ようやく山を出て湖水と富士が見える絶景に来た感動．馬２頭で「箱根八里は馬でも越すが」の馬子歌を連想． | ○ | 行列はまだ山の谷間にあって，湖水は全く見えないアングル．富士と湖水を背後に置く構図が，何を狙ったものか理解なし． | × |