【きじめん発見】

1995年10月10日「きしめん考(31)回」を終えて，早いもので3年が経過しました．
この間に1996年7月，富士通中部システムズ様からのお誘いで，このフォーラムで会話しあった情報をベースに「きしめん考」を編集し，「夏期集中講座 きしめん考」としてホームページに再掲いたしました．
それ以来，時々メールがくるのですが，全部読み切り，絶賛して下さった方もありました．
私も名古屋を離れて早1年半，この季節になると錦三の灯がふと眼に浮かんでくるのでございます．
そんな時，ワイワイ発言しあった，きしめんの夏が懐かしく思い出される今日この頃......
今日この頃と言えば，あの夏の日々，葛飾柴又を飛出した寅さんも，まだご存命でしたし，賭博者もFAXを発信しまくって情報提供活動に火をつけておられました．

三連休となった週末に，久しぶりに家内と名古屋のテレビを見ていますと，おいしいもんを訪ねる番組に，知立駅が登場しました．
東海道の松なんかを少し映してから，麺類の店を訪問するシーンになり，もしや，ひょっとしてと思って見ていると，期待以上の情報が飛び込んできました．
「元禄」というお店が，目的のお店でしたが，ご主人が大変な凝りようで，うれしくなってしまいました．
番組のために用意してくれていたのが，江戸期の調味料だけで料理をした「きじめん」だったのです．
レギュラー出演のタレント二人が食するや，思わず「まずーい」ともらしました．この種の番組ではタブーとも思えるズバリ感じたままの発言に，びっくりしましたが，何とそれも承知の上の筋立てでした．
すぐに現代の調味料による「きじめん」を出され，二人は納得．
「うまい」と深く肯きました．
伝説の「雉」肉を入れた将軍家徳川家康が賞味されたという，あの幻の料理，元祖「きじめん」を，このお店では常時メニューに入れておられるのです．
しかもお値段は，800円とお値打ち名古屋価格でした．
画面に向かって，食べたい！と叫びそうになりましたが，どうにもなりません．

雉は今では禁猟の鳥ですから，滅多なことでは手に入りませんが，このお店では，中国から輸入されたお肉か，奈良県で養殖されている雉を使っているのだと話しておられました．
食べてみての発言をしたかったのですが，往復の電車賃を入れての試食は，ちと高く付きすぎます．
お近くの皆様，ご探訪の上，レポートしてくださる方をお待ちしております．
下記が，そのお店の所在地です．
どうか宜しくお願いいたします．

元禄　　　　　　　知立市逢妻町西栄11-2 　　　　　　　　　　　　　　0566−82−6666 　　　　　　　　　　　　　　11：30〜15：00 、16：00〜20：00 　　　　　　　　　　　　　　火曜日・第3月曜日定休