四日市（三重川）
三重川に突き出た縄手道の上には，強い海風が吹いていたのだろう．吹き飛ばされた笠がころがり，それを追う男の動作と，平然と過ぎ去る橋上の男のコントラストが，うまい．振り分け荷物や道中合羽といった時代劇でおなじみの小道具が，実際に使われていた頃のありさまが活写されている．
寒風に吹かれ，歩き続ける旅人の肌の痛みが伝わってくるような感じがする．
| 広重 | 元絵 | |||
| 表題 テーマ |
四日市 三重川 |
長 短 |
無題 |
長 短 |
| 人物・職業 | 旅人2人 | 旅人2人 | ||
| 動物・風物 | 柳 | 柳 | ||
| 街道現在地 | 街道東の外れ，三滝川(旧三重川)土橋跡(三滝橋)北側， 現)四日市市川原町 |
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| 特異登場人物 | 笠を追う男は，桑名方向へ | |||
| 景色・名勝 | 三重川へ突き出た縄手道と土橋，背景に伊勢湾 | ○ | 三重川へ突き出た縄手道が川の堤に見え，横に堤の延長を加える． | × |
| 建物・橋・船 | 海岸の民家，帆船の帆柱，道端の杭，細い橋，川舟 | 民家，林立する三角形，道端の杭，細い橋，川舟 | ||
| 道具・風俗 | 笠，振分け荷物，道中合羽 | ○ | 笠，背中だけの荷物，道中合羽 | × |
| 文字 | ||||
| 季節・時刻 | ||||
| 挿入ストーリー | 海風の強い土橋の光景．吹き飛ばされ，ころがる笠を追う男 | ○ | 三滝川の川幅は広い．半分縄手で伸ばした箇所が理解できず，川の堤として描いている． 昔のリュック，振分け荷物を知らない． |
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